元町・中華街駅のその先。

― 届かなかったレール ―

地下を走る電車は、
光の街へと人を運ぶ。

けれどかつて、
その線路はもっと先へ延びる構想があった。

本牧へ。
根岸へ。

地図の上では描かれた未来。
中華街や山手商店街に阻まれた未来。

ホームに立つと、
風が抜ける。

この終点は、
完成形ではなく、
選ばれたかたち。

横浜が守った静けさと、
伸びなかった一本のレール。

みなとみらいの華やかさの裏側にある、
もうひとつの分岐点。